学びと交流のスリランカ旅:2025年夏スタディツアー実施レポート
2025年8月と9月に日本からお客様を迎えてスリランカでのスタディツアーを実施致しました!
去年実施したテストツアーをベースに日程を見直しての開催となります。(※去年のツアー詳細は別途ブログに掲載されています。)
今年はスリランカの有名観光地で世界遺産にも登録されているシーギリヤロックや、現地の学校に訪問する機会も新たに作れたので、今回は去年との変更点をメインに記載したいと思います。
ピドゥランガラロック
シーギリヤロックに行くにあたりネックになったのは、観光客が大勢来るので岩の上に上がるのに待ち時間がかなり発生してしまうことでした。
その為、向かいにあるピドゥランガラロックという穴場的な場所からシーギリヤロックを眺めるプランにしました。
ピドゥランガラロックに着いて思ったことは日本人はおろかアジア人はほぼおらず、欧米人の観光客ばかりという印象でした。
山道みたいなところを約30分ほど歩いて岩の上まで登ります。
最後は岩場をよじ登るような形で頂上まで辿り着くと、シーギリヤロックを含め周りの景色を一望できる頂上に辿り着きます。
周りには特に高い建物もなく、スリランカの自然の風景が広がっており、個人的にはオススメな場所です。



ダンブッラ石窟寺院
その後、30分くらい車で移動したところにダンブッラ石窟寺院を拝観。
こちらの寺院も世界遺産に登録されており、洞窟の中にも沢山の仏像や壁画があり見応えがあります。正面には巨大な仏像もあり、かなりインパクトがありました。


日本語学校への訪問
別の日には語学学校にお邪魔しました。
これから日本で働きたいという人達へ日本語だけでなく、日本の文化風習や就職支援まで行う日本への送り出し機関とも呼ばれているスリランカの現地法人です。
スリランカ人の学生が日本人と話す機会はなかなか無いのでということで、受け入れて頂くことになりました。
まずは大教室で授業を受けている日本語を勉強し始めのクラスを見学させて頂き、その後は別のクラスの授業に参加させて頂きました。
数十人いる学生をグループ分けして、そこにツアー参加者と私を含め日本人を1人ずつ配置して学生たちとコミュニケーションをとるといった形です。
学生の日本語はまだ片言感はありましたが、日本語を勉強し始めてどれくらいなのか、日本に行ったら何をしたいかなど簡単な質問でコミュニケーションを取りました。
ツアーの参加者も食べ物の話で盛り上がったり、昔の朝ドラ おしん(スリランカでは超有名)をみんな知っており、その知名度には驚いたと言っていました。
その他は書道や折り紙で交流しました。
学校側にも教員以外の日本人と話す機会ができてよかったと言って頂き、ツアー参加者もこんな体験滅多にできないし、あっという間だったと大好評でした!


大学キャンパス訪問
語学学校の後はスリランカの国立大学に移動。
今回ツアーに同行してくれた学生が、自分の通う学校を案内してもらいました。
体育館的な場所では踊りの授業をやっており、グランドではクリケット、イベント用の屋外ステージではダンスの練習など、学生たちは皆それぞれの活動に励んでいました。
コロンボのビルが遠目に見える郊外に位置し、自然豊かな立地が印象的でした。
9月に訪問した際には友達も誘っていいですよと同行者に伝えたら、何とその話が仲間内で拡散されたらしく、二十数人もの学生が集まってくれたのは驚きました。
ツアー参加者が学生の質問に応えたり、こちらから質問したりと、有意義な時間を過ごせました。
集まった学生は皆日本語を学んでいて、将来は日本で働きたいと言っていたのが印象的でした。

移動の合間にも異文化体験
今年のツアーでは日程として組み込んだ箇所だけでなく、合間の時間も使ってうまくスリランカを体験できるように心がけました。
コロンボ市内の移動にトゥクトゥクや路線バスを使ったり、普通のツアーではまず体験できないことを盛り込んでいます。
スリランカの路線バスは、バス停でもまともに止まってくれず、小走りで乗り込んだり、料金表示もなく、観光客が乗るにはハードルが高めです…。
車内はド派手な塗装や爆音の音楽がかかっていたりと、かなりインパクトはありますが、料金は数十円程度なのでうまく乗りこなせれば格安で移動できます。
また、トゥクトゥクに関しては日本ではほとんど見かけない車両なので、参加者にとっては珍しかったようです。
ペターマーケットと呼ばれる食材市場を訪れ、スリランカ人の同行者に食材の説明をしてもらいながら果物を食べ歩いたりもしました。
日本にはあまり馴染みがない赤いバナナ、ザクロ、マンゴスチンや、日本とは色や形が違う野菜、スパイスなどがたくさん並んでいていい勉強になりました。


参加者の声
Q1. おすすめするとしたら、どの点を強調しますか?
A. ホームステイできること(スタディーツアーは他の国でもよくやっているが、ステイはしないことがほとんどなので、このツアーの強みだと思う)。
英語ができなくてもok(頑張ってみることはすべきだと思うが、完全なサポートがあったので余計な心配だった。カタコトでもいいからコミュニケーションとることが大切だと感じた)
A. スリランカの異文化体験から多くの気づき、学びが得られること
Q2. ツアーを通じて、自分にどのような変化がありましたか?
A. 新たな職業に興味がもてた。スリランカのイメージが変わった。また行きたいと思えた。
A. 語学についてのモチベーションがあがった。異国の地での経験を通して日本での生活の快適さに対してありがたみをより感じるようになった。スリランカ人のような人の温かさや、親切な心を持てるよう心がけたい。宗教について、知識をつけたいと思った。自分の将来について選択肢が広がった。
Q3. 宿泊・食事・移動など生活面のサポートについて、ご意見があれば教えてください。
A. コロンボでの滞在先は自分で手配するというシステムに最初は驚いたが、逆に自分の要望にあった場所を選べるので全然困らなかった。
移動中が多かった印象だが、たくさん写真を撮れたのでむしろ貴重な時間だった。
Q4. 現地で困ったことや改善してほしい点があれば教えてください。
A. 困ったこととしてしいて言うなら食べ物の辛さ。ただそれもいい経験だったのでよい。
今後に向けて
今後もスタディツアーは夏と冬に定期的に開催していく予定です。
また、本ツアーは元々弊社主催の無料オンラインプログラムGOALから派生したプログラムなので、ツアー前後のGOAL研修でツアー内容に盛り込まれているSDGsの内容を扱ったりと、うまく連動させながら開催していけたらと思っています。
2025年11月
旦保

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